場面緘黙とは
学校などの特定の場面で言葉が1ヶ月以上出てこなくなる症状です。
場面緘黙の原因は?
不安症などの一種と言われていますが、まだ原因はよくわかっていないようです。
環境の変化などがきっかけで起きることが多い症状です。
話したいのに言葉が出てこない
場面緘黙は、大人しく無口だから話さないとか、話したくないから言葉を話さない、というわけではなく、本人が話したくても自分の意思で言葉が出てこない症状です。
人見知りや恥ずかしがり屋とは違うので注意が必要です。
おとなしい子が多く目立った問題行動もないので見過ごされがち・・・・。
場面緘黙の子どもたちは、目立った問題行動を起こすことも少なく、ただ大人しいだけ、と見逃されやすいと言われています。
場面緘黙症というものを知らない人も多く、支援の手からこぼれ落ちてしまいがちです。
まずは、沢山の人が、場面緘黙症というものがあるという事を知ることが必要です。
場面緘黙症でなくとも
場面緘黙のお話をここまで書いてきたのですが、場面緘黙症でなくとも、話すことが苦手な子や人前で声を発することが苦痛の子もいます。
もちろん、訓練や経験を重ねることで、だんだんと人前で話すことが出来るようになってくる場合も多いですが、小中学生では話す事を強制する事で、学校が嫌になってしまう子もいます。
全くのストレスフリーの状態では練習にならないですが、苦手な子に最初から大勢の前で話すことを強制することはストレスが大きすぎて、本人にとって苦痛にしかなりません。
ひとりひとりの様子を見ながら、さりげなく対応を配慮する必要があります。
また、苦手を克服したいと頑張ることは大切だと思いますが、無理は禁物です!
最後に
意外と知られていない場面緘黙という症状が一人でも多くの方に知ってもらうことで、学校などでの過度なストレスから解放される子が増えることを祈っております。