コロナで休校に・・・・。
コロナが流行りだしてすぐに、コロナの影響で3月頃から3ヶ月ほど全国的に休校になりました。
休校要請が前日の夕方だったため、学校は混乱を極めたといってもよいかもしれません。
今思い出しても、当時の慌ただしさ、先生方の混乱は大変なものだったと思います。
学校に登校が出来なかった事から、ICTを使った通信教育導入が世間の注目を浴びましたよね。
実際に全国の小中学校で、1人1台のタブレットがすごい勢いで導入されました。
また、テレビやネットを使った動画配信というものも行われました。
コロナは、それまでの登校して授業を行うスタイルの学校のあり方からの強制的なチェンジを我々に強いた出来事だと思います。
そして、この影響が大きい・・・・・。
当時、日本ではICT教育の普及が他の先進国よりも遅く、通信教育への移行が進まなかった事への批判も大きかったです。
また、通信教育も行えば良いという物では無いということ。
強制的に全員が一時的に学校へ行けなくなったことによって見えてくる問題点もあったと思います。
コロナが続く中で・・・
あれから2年半くらいが経ちましたが、未だにコロナはおさまっていません。
日常もマスクするのが当たり前になり、コロナが流行る前と今では、ちょっとした常識に変化があるように思います。
人と人との距離感、特に物理的な距離感は相当ひらきましたし、それに併せて心理的な距離感も徐々にひろがっていっているようにも思います。
皆さん自身はどうですか?
当時、こんなにもコロナ騒動が長引くとは誰も想像しなかったことだと思います。
美術の教員として感じた休校について
当時から、何度かの休校でのオンライン授業の経験を経て感じたことがあります。
それは、
オンライン授業自体が難易度が高いものであるということ、
普段教室で行っているような授業はオンラインでは無理に近いということです。
特に、私は実技を伴う教科である美術の教員ですので余計にその思いが強いかもしれません。
実際に私が勤めている学校では美術のオンライン授業はほぼ出席をとって終了という感じでした。
オンライン授業が導入される前の長期休校中も、簡単な自習プリントのようなものを1枚出しただけで、それも行っても行わなくてもOKという緩いものです。
制作をみて個別にアドバイスするような、普段の授業で当たり前に行っているようなことは私のところでは不可能でした。
オンライン授業を教室で行っているものの遠隔版にする
この考え自体が間違っています。
対面での授業とオンライン授業では全くの別物なのですが、そこまで対応は出来ていませんでした。
オンラインでの授業であれば、きちんとした制作会社などが作った質の高い動画をメインで使用する方が効果的であると感じました。
オンラインでは対面での熱量や雰囲気、その場のやり取りなどがない分、淡々とわかりやすい動画の方が学習効率が高いと思うのです。
こういった部分は未だに対応できていない自治体が多いのではないでしょうか・・・・。
休校時の自宅学習のすすめ
学校から強制されないのであれば自宅での学習は必要ないのでしょうか?
いやいや、そんなことはありません。
逆にまわりがやっていない分、きちんと自宅学習を行った生徒との差が大きく開きました。
今まで、強制的に学校で学習していた部分がなかば自宅での自主性に任されることになったのですから、当たり前のことですね。
美術科は受験に関わる部分が少なく、教養的な部分がより大きな教科ですので、点数的な意味で言うと自宅学習を行わなかったからと言って目に見えるような差のようなものは感じにくいと思います。
ただ、教養を深めることによって間接的に大きな影響が生まれてきます。
アートは、AIには出来ないクリエイティブな能力や発想や想像、感情に訴える力として重要になってくると考えられています。
受験が終わったその後の事を考えると、長期的な話ではありますが学んで損はありません。
そして、点数にあらわれてはいない分、学んでいる人との差が気づかぬうちに大きく開いてしまうものでもあると考えています。
ですので、また休校になったり、長期のお休みなどの時にはぜひ美術の自宅学習を行うことをオススメします。
自宅学習時の教材のすすめ
美術の自宅学習では何を行ったらよいのか・・・・困っちゃいますよね。
これは、色んな方法があるのですが、まず、授業で行うのではなく自主的な学習なのでかなり自由度は高くてOKだと思います。
たとえば、ファッションに興味があるのであれば、自分で服などのデザインを考えるのもよいでしょう。
とは言っても、何をして良いかわからないという人も多いですよね。
そんな人にはこういったものもオススメです。
びじゅちゅーんは、授業でもつかわれる事が多い動画になります。
NHKの質の高い動画になっていますのでオススメできます。
有名美術作品を題材にしたアニメーションと作品の説明がはいっているので、気軽に楽しく学べます。
何巻かDVDも発売されているので自宅学習で受け身の人にはおすすめです。
ぜひ気軽に美術の自宅学習にも取り組んでみて下さい。