成績のクレーム色々・・・・。
成績を付けると、気をつけていても、クレームが来ることがあります。
この成績へのクレームって、教員としては気になるところ・・・。
事前に気を付けてはいるのですが、時には思いもよらないところからクレームがきたりします。
たぶん、私自身は運よくと言っていいかはわかりませんが、成績に関係するクレームは少ない方だとは思います。
しかし、ないわけではないので、今回は今まで経験したクレームをいくつかご紹介します。(個人がわからないように多少フェイクありですが大筋はこんな感じ)
「忘れ物とかしていないのに関心の評価がBだったんですけど・・・・」
これは4観点で評価を出していたころの話なんですが、正直忘れ物などはそれだけで評価にかかわるような採点をしていなかったのでこれを聞いたときはびっくりしました。
忘れ物が評価に関係ないということは、忘れずに毎回持ってきていても直接プラスの評価がつくわけではないということだよ、と説明し納得してもらった件です。
「テストの点数が8割以上とっているのに知識・技能がB評価なのが納得できない」
最近の評価システムが複雑なのもあるのですが、この学校では単元別に観点別評価を出し最後にその観点別評価を総合することで学期ごとの評価を出すシステムでした。
なので、1つのテストのなかにも単元別で点数が分けられていたので、単元によって正解率に偏りがあると最終的な成績が振るわないということがあるんです。
この点は、よく説明してあったのですが、やっぱり感覚的に納得は出来ないところですよね。
この件は、それぞれの単元別に点数がどう振り分けられたのかなどのより詳細なデータを見せることで納得していただきました。
「なぜこの子の成績がこんなに低いのか・・・」担任からのクレーム
これは、生徒自身は成績に納得していて特に不満もなかった話なのですが、成績優秀者でほかの教科の成績がとてもよかったこともあり、低い成績がついてしまった美術に納得ができないというクレームでした。
これは、担任の方と顔をあわせるたびに言われてプレッシャーがすごかった(汗)
でも、生徒を平等に評価する以上それ以上の成績を付けることが不可能な案件だったので説明し、ひたすら時が過ぎるのを待ちました。
生徒自身はそんな担任に苦笑いしていた案件です。
これは、生徒からではなく教員からそんなクレームくることあるのか・・・という驚きが強かったものでした。
教員にも成績のつけ方を信用してもらえないことがあると実感しました。
成績について気を付けなければならないこと
こんな感じでちょこちょこクレームというか成績についての質問があります。
大切なのは
事前に成績のつけ方を生徒に周知しておくこと
質問があったときに自分以外の教員がいつでも成績処理したExcelファイルなどにアクセスし生徒にこたえられる状態にしておくこと
だと思っています。
主観ではなく客観的な評価を行うということがとても大切なのです。
特に、美術では教員の好き嫌いで評価を付けているのではないだろうかという疑いが存在しやすい教科です。
これについては怒りを覚えても仕方がありません。
実際、点数化が難しい・わかりにくい部分もあることは確かだからです。
そのぶん、他教科よりもより客観性・透明性を重視しなければいけないと思っています。
現在は成績の出し方が複雑なので難しいですが、以前もっとシンプルに成績を出せたときは、成績を出す前に生徒自身が返却された作品、プリント、テストなどの評価から成績がわかるようにしていた時期もあります。
客観性の担保はいろいろと方法があるかと思うのですが、難しいですね。